11月25日に「秋田県の人口減少についての記事」を書きました。
この記事は、アクセス数が少なく人気もなかったのですが、昨日のアクセス数を見たところ、少し増えていました。
最初、原因が分からなかったのですが、どうもヤフートップに、河北新報さんの「<人口激減の足音>相続契機に首都圏へ」という秋田県の人口減少の記事があったようで、それに関連して検索されアクセスが増えたようです。
前回の記事では、人口減少に悩む秋田県は「地域を変えることができる人材の育成をすべき」という結論なのですが、そこで今回はもう少し、そのことについて考えてみようと思います。
人口減少のスピードは日本一だが、そこまで悲観する必要はない
ご存知の通り、秋田県は人口減少スピードが日本一です。
そして、高齢化率も日本一です。
どういうことかと言うと、高齢者ばかりで若者が少ないということです。
この事実だけ見ると、先行きが暗いので悲観することになるのですが
しかし、そこまで悲観する必要はありません。
実際、日本中のほとんどの地域で同じことが起きており、秋田県のスピードが少しだけ速いということに過ぎません。
「若者が少ない」とういうだけで、ある日突然、若者がゼロになるわけでもありません。
未来が予想できているので、対策を立てる時間があると考えるべきです。
それでは、どのような対策をするのでしょうか?
秋田県の若者が減る(大都市圏に流出する)原因は、地元に有望な企業が少ないということです。
学力の高い優秀な人材は、銀行や公務員、マスメディアなどの規模は大きいが成長が止まった企業などに集まってしまい、これでは地域が成長しないのは当たり前です。
また、中小企業レベルの民間企業であっても、自治体の需要に依存した企業が多く、全国レベルでの競争力がありません。
したがって、全国レベル(あわよくば世界レベル)で戦える有望な企業があれば良いということです。
スティーブジョブズのような超天才を育てて、アップルのような企業でも創業してくれたら一発で解決するのですが…
まー、これは現実的ではないですよね。
それでは、どうすれば良いか?
最も簡単にでき、しかも確実に改善する方法があります。
それは「勉強」することです。
地方が衰退するのは、単に努力が足りないだけかも
こういうことを言うと怒る人もいると思いますが、将来を悲観する人ほど、その予想される将来に対して、何も対策をしていません。
未来のことを確実に当てるのは、スーパーコンピュータでも難しいですが、人口動態予測だけは確実に当たります。
確実に来る未来が分かっているのです。
例えば、ヘビースモーカーの方が「あなたは10年後に肺ガンで死にます」と言われたら、誰だってタバコやめますよね。(肺がんとタバコの因果関係は分かっていませんが、これは例え話です)
人口減少だって同じことです。
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若者が大都市圏に流出するのが原因
↓
地元に働く場(企業)が必要
↓
起業家とそれを支える高い能力を持った従業員が必要
↓
労働者は勉強して能力を高める
「勉強しなければならない」というのは、特に難しいことはなく、当たり前のロジックから導かれた結論です。
企業誘致などの誰かに頼るのではなく、自分たちで作れば良いのです。
これで、確実に働く場が増えます。
(優秀な労働者が増えれば、結果として企業誘致につながるかもしれんませんが)
もし、秋田県の労働者が毎日1時間でも勉強して、新しい知識を吸収して能力を高めることを継続すれば、状況は大きく変わります。
確かに、政府や自治体で人材育成を進める事業を行っていますが、効果がでているとはいえな状況です。なぜなら、教える内容を間違っているためです。
企業に本当に必要なのは、技術や知識を持った人材ではなく、社会の変化に対応するため、常に新しい知識や技術を身につけ企業とともに成長できる人材です。
そのためには、継続して勉強するという意識が必要です。
秋田県は、人口減少以外にも、多くの問題を抱えています。
もし、常に成長し続ける人材が増えれば、人口減少を含む多くの問題を、住民の知恵で解決できるようになるはずです。